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ウォッチ!永田町〜ここがポイント国会情勢〜 Vol.57

新型肺炎流行で国家的危機に

〜難しい令和2年度予算案の修正論議〜

text by 山岡忠志


中国の武漢が発生源とされる新型コロナウイルスの感染拡大が、世界経済はもとより、わが国の政治、経済など様々な分野に深刻な影響を及ぼしている。この緊急事態は感染の初期段階を過ぎて「次の段階」に入ったとされ、今後ますます被害は拡大していく見通しだ。

行事の中止相次ぐ

自民党は3月8日に都内のホテルで開催予定だった党大会を延期。内閣と自民党が同15日に行う予定だった中曽根康弘元首相の合同葬も当面、延期することになった。立憲民主は2月16日、一部に反対もあったものの予定通り党大会を開いたが、国民民主は22日の党大会の規模を縮小。会場をホテルから党本部に変更し、参加者を500人から100人に削減、神津里季生・連合会長の来賓の挨拶をビデオメッセージに切り替えた。日本維新の会も感染拡大を理由に3月22日の党大会の中止を発表した。

他にも、天皇誕生日の一般参賀(2月23日)が取りやめとなり、東京マラソン(3月1日)の一般参加が中止となった。安倍首相は18日、官邸で開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で各閣僚に対して「大規模イベントの開催については、専門家の意見を聞いたうえで開催時期の見直しの必要性なども含め、国民への適切な情報提供を速やかに行ってほしい」と指示した。

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