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ウォッチ!永田町〜ここがポイント国会情勢〜 Vol.78

遅すぎる緊急事態宣言発出

補正予算の組み替えで与野党対立へ

text by 山岡忠志

菅義偉首相は1月4日、年頭の記者会見に臨んだ。例年、時の首相は伊勢神宮への参拝後に行ってきたが、「新型コロナの状況を踏まえ」(菅首相)、参拝を延期して官邸で開催したのである。

二階氏が迅速な対応の妨げに

「社会党の村山富市氏が首相だった1995年には参拝を見送ったが、その年の1月17日に阪神・淡路大震災が発生している。首相は国政のトップとして五穀豊穣と国民の幸せを祈ることになっている。日にちをずらしてでも行った方がいい」と政界関係者は語った。

会見で菅首相は、東京都と埼玉、千葉、神奈川3県を対象に、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言の再発令を検討すると表明。「より強いメッセージが必要だと考えた」と強調した。

だが、「その3日後の7日に緊急事態宣言が再発出されたが遅すぎる。大阪、京都など他の地域に発出せずにどれだけの効果があると予想していたのか」といった批判は、野党内からだけでなく与党内からも漏れてくる。

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遅すぎる緊急事態宣言発出

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