国際協力の現場から Vol.08
国際協力の理想の形とは
text by 山口菜穂子
先日、長年国際協力に携わっていらした大先輩とお話をする機会があった。そこで私は改めて「国際協力の理想の形」について考えさせられた。
日本のODA政策は、西欧諸国のそれとは一線を画してきた。西欧諸国によるODA政策は、どこか押しつけがましく(といったら語弊があるかもしれないが)、ドナー側が「支援している」という側面が非常に強い。植民地政策の延長線上にあるODA政策という色も強く、特に2000年代の初めごろまでは経済の自由化や民主化を条件とするなど、西欧諸国が良しとするイデオロギーなどを移植しようとする傾向にあった。
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