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リアル・アメリカ〜知られざる政治経済・社会・メディアのいま〜 Vol.17

ペンス副大統領の演説に見る信教の自由

text by 渡瀬裕哉


米国は信教の自由を守る活動に熱心な国家である。特に共和党政権はキリスト教福音派を始めとした熱心な信仰者によって支えられた政権であり、民主党と比べて信教の自由、そして宗教迫害に対する取り組みに前向きな姿勢を示している。

7月26日に国務省に集まった宗教団体関係者に向けてペンス副大統領が明言したポイントは「トルコに対する拘束されたキリスト教牧師の解放要求」「ニカラグア政府によるカソリック教会の弾圧批判」「ISISによる宗教迫害批判」「国際宗教自由基金の創設」「北朝鮮に関するキリスト教弾圧批判」「ロシアにおけるエホバの証人弾圧批判」「欧州におけるユダヤ人へのヘイト批判」「イランにおける少数派信仰者弾圧批判」「中国における宗教迫害とウイグル人の再教育施設への批判」などである。

率直に言って、国務省は宗教迫害に関する状況をモニタリングしており、国際的な宗教ネットワークは各国の信仰者の状況について報告書を定期的に作っているとはいえ、この問題についてこれだけ演説できる政治家がいる米国はやはり凄いと思う。

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ペンス副大統領の演説に見る信教の自由

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