ノースコリア・ファイル〜激動・北朝鮮の最新情報〜 Vol.15
今月末の米朝再会談、「相応の措置」の中身が最大の焦点に
〜終戦宣言、核施設査察・閉鎖、経済支援で協議も完全な非核化は遠く〜
text by 東正彦
米朝首脳再会談がベトナム・ハノイで27、28日の両日に開催することが決定した。6日から平壌を訪れていた米国のビーガン北朝鮮担当特別代表は8日、北朝鮮側との協議を終え専用機でソウルに戻った。2回目の米朝首脳会談に向け、国務委員会の金革哲(キム・ヒョクチョル)氏と交渉を進めたとみられる。
会談合意文に終戦宣言盛り込むか
報告した内容の詳細は伝えられていないが、北朝鮮が米国に求める「相応の措置」の中身が次回の米朝首脳会談の最大の焦点となるだろう。「相応」などとあいまいな要求をすることで、相手の出方を探るのは北朝鮮の常とう手段。それが満足できる内容なら、中核施設である寧辺の核施設を専門家に査察させ、廃棄に向けて踏み出すと言っているわけだ。
それではこの「相応の措置」とはいったい何か。
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