360VIEW

「韓」察眼~現地日本人記者が見つめる韓国社会〜 Vol.33

合意寸前も米国内政の変化でトランプ氏が心変わり

~米朝再会談決裂の舞台裏を分析する~

text by 早田亮


2月27、28日の両日に開催された2回目の米朝首脳会談は予想外のノーディール(合意なし)で終わった。今回は筆者が収集した情報を基にその交渉の舞台裏について解説してみたい。

韓国メディアが予想していた3つのシナリオ

その前に韓国メディアの報道内容について触れよう。今回の会談は、北朝鮮の金正恩委員長が2018年9月の平壌宣言を通じて表明した「寧辺(ニョンビョン)の核施設の廃棄」とそれに相当する米国の見返りに注目が集まっていた。寧辺核施設廃棄にプラスαがあれば、米国からの見返りもその分だけ大きくなる。米朝はどのようなレベルで合意するのか。筆者なりに韓国メディアが期待を込めて報道していた予想をまとめると以下の3つに分類される。

この記事を購読するには、「オンライン会員」への登録手続きが必要です。
すでに登録がお済みの方は、ログインしてお読みください。

合意寸前も米国内政の変化でトランプ氏が心変わり

新着記事

  1. 世界思想Vol.61

PAGE TOP