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ノースコリア・ファイル〜激動・北朝鮮の最新情報〜 Vol.22

「金革哲処刑」説は誤報か

〜信頼性欠ける韓国メディア〜

text by 東正彦


韓国の一部メディアは、ベトナム・ハノイで開催された米朝首脳会談の実務交渉を引き受けた金革哲(キム・ヒョクチョル)国務委員会対米特別代表と外務省の実務担当者が交渉決裂の責任を問われ、平壌にある美林(ミリム)飛行場で処刑されたと報道した。「米国にそそのかされて首領を裏切った」として、スパイ容疑が適用されたというのだ。

「処刑」「収容所送り」報道に多くの疑問

その韓国メディアは、ハノイ会談まで対米交渉を統括していた金英哲(キム・ヨンチョル)労働党統一戦線部長も解任され、現在は慈江道で「強制労働」中だと報じ、金革哲氏ともに実務交渉を担当した金聖恵(キム・ソンヘ)統一戦線部の統一策略室長も政治犯収容所に送られたと伝えた。

ところが、専門家によるとこれらの報道は事実ではない可能性が高いという。そう判断できる根拠は以下の通りだ。

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「金革哲処刑」説は誤報か

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