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リアル・アメリカ〜知られざる政治経済・社会・メディアのいま〜 Vol.03

ペンス副大統領を輩出した米国保守派の政治スクールとは何か

text by 渡瀬裕哉

2018年は米国中間選挙の年である。選挙の帰趨を決する要素としては共和党・民主党の指導部の印象による影響も大きいが、実際には両党の選挙の足腰を支える草の根団体(グラスルーツ)がフル回転するかどうかも勝敗を分ける決め手となる。理屈をこねくり回すよりも実際に現場で活動してくれる人員がいることで初めて選挙は戦い抜くことができる。そして、米国では選挙活動の中核となるこのグラスルーツを構成する担い手を育てる教育機関が存在している。

2017年12月16日、筆者が所長を務めているパシフィック・アライアンス総研では、米国保守派のグラスルーツ訓練機関であるThe leadership institute(=写真上)の国際部長であるRon Nehring氏を日本に招いて国際シンポジウムを開催した。イベントの狙いは米国の本物の主権者教育を日本に輸入するきっかけを作ることにある。今回はThe Leadership Instituteで行われている教育を紹介しながら、日米の主権者教育の差異について所感をまとめたい。

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ペンス副大統領を輩出した米国保守派の政治スクールとは何か

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