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ウォッチ!永田町〜ここがポイント国会情勢〜 Vol.08

首相の改憲戦略始動

〜3月党大会前決着目指す〜

text by 山岡忠志

安倍首相は、通常国会が開幕した1月22日の自民党両院議員総会で「結党以来、改憲を党是として掲げてきた。いよいよ実現する時を迎えている。責任を果たしていこう」と、呼び掛けた。施政方針演説でも「各党が具体案を国会に持ち寄り、議論を進めることを期待する」と語り、各党に対応を促した。

首相が改憲の実現に向けて今国会にかける意気込みはかつてなく大きい。これを受けての自民党憲法改正推進本部(細田博之本部長)は1月31日、議論を再開し3月25日の党大会までに党改憲案をまとめて、衆参両院の憲法審査会に提出し、他党にも案の提出を求めて改憲項目の絞り込みを進めたい考えだ。しかし、党内には「丁寧かつ真摯(しんし)な議論をすっ飛ばすのはいいことではない」(石破茂元幹事長)との慎重論も根強い。

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首相の改憲戦略始動

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