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「韓」察眼~現地日本人記者が見つめる韓国社会〜 Vol.08

6月地方選に生き残りかける瀕死の「中道派」

激しい左右対立のなか離合集散繰り返す第3勢力

text by 早田亮

分断国家の宿命として、右派(保守)と左派(進歩または革新)の葛藤が激しい韓国政治。その中にあって、第3勢力を目指すとして産声を挙げたばかり中道勢力が瀕死の状態だ。

筆者なりに今の韓国政治を整理すると次のような構図となる。

保守は、日米韓が一つとなり、北朝鮮に対して厳しい姿勢を取るべきとの安保観を持ち、対話よりも制裁と圧迫を重視する。経済政策では分配よりも成長に重きを置く。財閥改革は必要ないという立場で、むしろ財閥の経済活動を抑制する各種規制を撤廃し、財閥が経済活動しやすい環境を整えるべきと考える。政党で当てはめると、最大保守野党の自由韓国党(旧セヌリ党)がこれに該当する。

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6月地方選に生き残りかける瀕死の「中道派」

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