360VIEW

「韓」察眼~現地日本人記者が見つめる韓国社会〜 Vol.44

日本との“決別”、米韓同盟の弱体化を選んだ文政権

~衝撃のGSOMIA破棄、米国の反発も織り込み済みの強硬姿勢~

text by 早田亮


韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権の日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄は、今後、「日本を排除して米国と共に南北融和に取り組んでいく」とのメッセージだ。米国からの反対も織り込み済み。日韓の対立は後戻りできないところまで来てしまった。

露骨に不快感示した米政権

米国防総省は8月22日、韓国のGSOMIA破棄決定を受け、「文政権の決定に強い懸念を表明する」と発表した。米国務省も「北東アジアの深刻な安保問題への思い違いを示すことになると繰り返し伝えてきた」と批判した。ポンペオ国務長官は「失望している」と明言。韓国国防省関係者によると、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相とエスパー米国防長官は23日に電話会談し、日韓のGSOMIA破棄決定について、エスパー氏が「憂慮と失望感」を示したようだ。

この記事を購読するには、「オンライン会員」への登録手続きが必要です。
すでに登録がお済みの方は、ログインしてお読みください。

日本との“決別”、米韓同盟の弱体化を選んだ文政権

新着記事

  1. 世界思想Vol.61

PAGE TOP