2023.07.01 2024.06.04

#116　バイデン政権と労働組合は本当に一体なのか？

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リアルアメリカ〜知られざる政治経済・社会・メディアのいま〜

#116

バイデン政権と労働組合は本当に一体なのか？

text by 渡瀬裕哉: わたせ・ゆうや＝国際情勢アナリスト
早稲田大学公共政策研究所招聘研究員。トランプ大統領当選を世論調査・現地調査などを通じて的中させ、日系・外資系ファンド30社以上にトランプ政権の動向に関するポリティカルアナリシスを提供する国際情勢アナリストとして活躍。著書『トランプの黒幕共和党保守派の正体』（祥伝社）は、Amazonカテゴリー「アメリカ」1位を獲得。主なメディア出演実績・テレビ朝日「ワイド！スクランブル」、雑誌「プレジデント」「ダイヤモンド」など。

バイデン大統領が大統領選挙再選に向けた活動を開始した。その最初の大規模集会の場所はペンシルベニア州フィラデルフィアのコンベンションセンターだ。集められた人々は労働組合のメンバーであり、労働組合員は民主党大統領候補者再選を目指し気炎を上げた。労働組合は伝統的に民主党支持であり、民主党の選挙マシーンの中核を担ってきた組織だ。しかし、近年では特に民間労組の影響力低下は顕著になっており、民主党に対する労働者の忠誠度も低下する一方である。