#4 御神体とはなにか?

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いまさら聞けない「神道の基礎知識」

#4 御神体とはなにか?

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UPF-Japan事務総長 | 魚谷俊輔

1964年生まれ。千葉県出身。東京工業大学工学部化学工学科卒。95年に米国統一神学大学院(UTS)神学課程を卒業。2000年に日本に世界平和超宗教超国家連合(IIFWP)が創設されるにともない、事務次長に就任。05年より、国連NGO・UPF-Japanの事務次長、17年8月より同事務総長。

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神社には「御神体」がつきものですが、今回は御神体とは何かを解説します。

御神体とは、神霊が宿る物体のことです。日本古来の信仰においては、神は祭のたびにはるか海の彼方にある常世の国から来訪して人々に祝福をもたらし、祭が終わると、再び常世の国に帰っていくものと考えられました。すなわち、神は神社に常駐しておらず、祭りの際に神が降臨するのです。そのとき、神霊が寄り付く有体物が、神社の本殿の内陣に安置されている「御神体」です。

御神体は神そのものではないのですがが、そこへ神霊が宿ると神そのものとなるのです。つまり、御神体とは神が宿る「依代(よりしろ)」であり、その神社に祀られる祭神とご神体は同一ではありません。この御神体は歴史と共に変化してきました。古代においては、石や山、木などの自然物に神霊が降臨し、依りつくと考えられました。こうした古いタイプの御神体には、①磐座②山③御神木などがあります。

後に仏教の影響を受けて神社の敷地の中に社殿が設けられるようになると、本殿の内陣に御神体を安置するようになります。こうした比較的新しいタイプの御神体には、④御幣⑤鑑⑥神像などがあります。

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